4月8日は花まつり

 花まつりとは、釈尊(お釈迦様)の誕生日です。中村元説によりますと、お釈迦様は紀元前463年4月8日ルンビニーの花園でお生まれになり、紀元前531年12月8日ブッダガヤの菩提樹の下でお悟りを開かれ、紀元前486年2月15日クシナガラの沙羅双樹林でお亡くなりになりました。お釈迦様の生まれたルンビニー園に花が咲き乱れていることに由来して「花まつり」と呼ぶようになったとする説もあります。  

 また、この日を灌仏会ともいいますが、お釈迦様誕生の際、九頭の龍が天から清らかな水を降り注いで産湯としたとする伝説から、日本の灌仏会では、右手を天に向け、左手を地に向けている釈迦像に甘茶を掛けて祝うならわしがあります。

 「灌仏桶」と呼ばれる浅い器に甘茶を満たしてありますので、参詣者は柄杓で甘茶をすくい、真ん中に安置された釈迦像に掛けます。この像がなぜ右手を天に向け、左手を地に向けているというと、お釈迦様は母親の摩耶(まや)夫人の脇から生まれ、そのすぐ後に七歩進んで、「天上天下唯我独尊」と、天と地を指して唱えたという伝説によります。