日時:令和6年8月22日(木)午前10:00〜11:00ごろ
会場:保寿寺の本堂
施餓鬼会
施餓鬼の起こりは、次の通りです。
お釈迦さまの十大弟子の一人、阿難尊者(あなんそんじゃ)が、ある夜瞑想(めいそう)しているところに恐ろしい姿をした餓鬼が現れ、「お前の命はあと3日だ。3日後には餓鬼の世界に引き入れる」と告げました。尊者はさっそくお釈迦さまに餓鬼に施しをする作法を授かり、食物を供え、ご真言を唱えて回向(えこう)したところ、たいそう長生きしたということです。
この機縁により、施餓鬼会は、春秋の彼岸、お盆とともに、大切な行事となりました。施餓鬼会は、お盆の前後に行われることが多く、「盂蘭盆施餓鬼(うらぼんせがき)」としてのならわしが広まっていますが、期日が決まっているわけではありません。他の月に行うお寺もあります。
私たちは、知らず知らずのうちに殺生をして毎日をすごしています。例えば、食事をいただくとき、肉や魚などの命をいただいて、つつがなく生きていくことができるのです。このことに感謝し、餓鬼に施す善根功徳(ぜんこんくどく)によって三界万霊(さんがいばんれい)(この世のあらゆる精霊)や無縁仏への回向とし、また、この供養が巡って先祖に届くのです。私たちは日々の暮らしの中で、このような施しの心を持ち続けましょう。